粉の個性がはっきりしていて、それが今でも飽きない理由です。
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野村 紗希がこの店を始めたのは2006年の秋です。当時は熊本市内の別の場所で間借り営業をしていて、週に2日だけ焼いていました。最初のカントリーブレッドは水分量を間違えて生地がべたつき、焼き上がりが平たくなってしまいました。それでも買いに来てくれた近所の方が「また来るね」と言ってくれたことが、続ける理由になりました。翌年、現在の中央区の場所に移り、毎日営業を始めました。

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粉の選択は開業から数年かけて変わりました。最初は輸入小麦を使っていましたが、2010年ごろから国産小麦に完全に切り替えました。理由は単純で、地元の製粉会社と話すうちに、粉の個性がはっきりしていて面白いと感じたからです。春よ恋はタンパク質が多くてしっかりした骨格になり、ミナミノカオリは甘みが出やすい。季節によって配合を変えることで、同じレシピでも毎年少しずつ違うパンが焼けます。それが今でも飽きない理由です。

国産小麦だけ使う北海道産の春よ恋と、熊本県産のミナミノカオリを季節で切り替えます。輸入小麦は使いません。
22時間冷蔵発酵生地は前日の夜に仕込み、翌朝まで低温でゆっくり発酵させます。急がせません。
石窯で直焼き薪を使わず電気石窯で250度。生地の底面に直接熱を入れることで、皮がパリッと仕上がります。
添加物なしイーストフード、乳化剤、保存料は一切使いません。材料は粉、水、塩、酵母だけのものが基本です。
毎日少量生産一日に焼ける数は限られています。売り切れたらその日は終わり。翌日また焼きます。